焼きの職人から愛される
うちわ職人の﹁渋うちわ﹂
創業200有余年。日本最大のうちわ産地・香川県丸亀市で、8代続くうちわ屋「茂木団扇(しげきだんせん)」です。
渋うちわとお祭りなどで使う大うちわを定番商品とし、大小様々なうちわを作っています。
茂木団扇のうちわはオールハンドメイド。
中でも、「炭火用うちわ」はプロの料理人も愛用するこだわりの逸品です。
長年培った技で、大きさ、形、しなり具合など、お客様のあらゆるご要望にお応えいたします。
全国各地の祭やイベントで使われる
「大うちわ・祭うちわ」
代々、お祭りに使うような大うちわを作っています。1本の丸竹から1本のうちわができており、大きくても軽くて丈夫です。これまでに作った最大サイズはヨコ2.3メートル、高さ5メートル(柄を含む)畳が乗るほどのサイズです。
協力:「香川国際協力NGO U-dawn」の皆様
プロ好みの強度と、粋なカタチ
知る人ぞ知る、料理人御用達の「渋うちわ」
しっかりと握れるよう、太柄は丁寧に面取りをした渋うちわ。扇面には国産手漉和紙を幾重にも貼った扇面は「堅く使いやすい」との声をいただいています。柿渋を塗ることで強度が上がり、少々の水や火の粉、油分にも耐えるため調理場での焼き仕事でも長くご愛用いただけます。
使う方のご要望に合わせて、しなり具合などの調整もできます。
ソロキャンプやバーベキューに
使い育てる、「渋うちわ」として
火・水・油への耐性と、十分な強度がある「渋うちわ」の長所は、野外での火起こしシーンで求められる特徴でもあり、プロのみならず、アウトドアでも活躍します。仕上げに塗った柿渋は時とともに渋みを増し、使えば使うほど手になじみます。
焚き火をじっくりと眺める時間に、こだわりの道具を使って楽しんでいただけるはずです。
渋うちわは、昔から「火をおこす道具」として使われていました。そのための工夫が随所に施されております。
そこに時代時代の新しい加工技術がプラスされ、さらに使い勝手良く進化を続けています。
見た目もスタイリッシュで「道具」としてもよく働くうちわを、手にとっていただけると幸いです。
代々天然素材と手づくりにこだわり、大小さまざまなうちわの47ある工程のすべてを一家でまかなっています。竹を骨状に割(わ)くときは、節を削いで厚みを均等に。骨を広げて固定する「付(つけ)」作業では、きれいな丸みになるよう慎重に。手を抜くことなく各工程を丁寧に仕上げ、細部まで美しく、丈夫なうちわができあがります。
●写真は7代目 茂木達雄
海外のデザイナー「インゴ・マウラー」との
コラボレーションなども行う
当店では特に「丸柄」のうちわを得意としています。立体の力を平面に凝縮するため丈夫で、丸い竹そのものの柄は手によく馴染みます。「平柄」のうちわは用途に応じて柄や骨の太さを調整し、火おこしに使える堅牢な「渋うちわ」や、極細の骨が透ける繊細な「うちわ照明」など、さまざまな商品を手がけています。
●写真は8代目 茂木伸彰
うちわの技術を活かしたプロダクト制作も行いながら
プロが好む「渋うちわ」を作り続けている
香川県丸亀市は日本一のうちわの産地です。江戸時代には藩を挙げて「丸柄うちわ」の生産に取り組み、明治時代には「平柄うちわ」を発明して量産体制が確立。その後も発展を続け、昭和の中頃には最盛期を迎えました。1997年には丸亀うちわは国の伝統的工芸品に指定され、今なお高い技術と伝統的なうちわ作りが受け継がれています。茂木団扇は代々の先人たちが生み出した技術を現代に生かし、後世に伝えていきたいと考えています。
丸亀うちわの特徴は、1本の竹から1本のうちわを作ること。 江戸時代から続く「丸柄渋うちわ」でも、明治時代に確立された「平柄渋うちわ」でも、同じように1本の竹片から1本のうちわができあがります。知恵と技の詰まったこれらの製法は、代々この地に受け継がれてきたもので、私は父から受け継ぎました。現代では、うちわは必ずしも生活必需品ではないかもしれません。しかし、この技術を代々受け継ぐ茂木団扇に生まれた私には、先人たちが生み出した技術を現代に生かし、後世に伝える使命があると思ってい ます。
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